コラム

溶接指示とは

溶接は金属を接合するだけではなく、用途によって色々な仕上げ方があります。
溶接の仕方によって強度や耐力・隙間の空き方などが異なるため、用途に合わせた溶接の指示が必要です。
今回は、溶接指示についてお話します。
▼溶接指示とは
溶接指示とは、さまざまな形状の金属を溶接するにあたってどのように溶接すればいいか示したものです。
例えば、円筒状の金属に丸底部分を接合するとします。
この場合、用途によって溶接指示は異なります。
円筒内に液体を入れる場合、丸底部分との接合部は隙間なく仕上げなければ、使用に支障が出るでしょう。
したがって、円周全体を丸底に溶接するといった内容の指示が必要です。
円筒内に液体などを入れず強度も必要ない場合、点付け溶接を数点入れる指示となることもあります。
このように溶接にも色々な種類・方法があり、これを職人に伝えるものが溶接指示です。
▼溶接記号
溶接指示は、図面上に記号で表されます。
溶接記号だけで、溶接の種類・開先形状・深さ・角度・ルート間隔などを示すことができるのが特徴です。
基本形は「矢」と「基線」の組み合わせで表され、必要な場合は「表面形状・仕上げ方法の補助記号」や「尾」が表記されます。
これらの記号はJIS規格で表し方が定められているため、溶接の職人ならどのように溶接するべきなのか理解できるようになっています。
▼まとめ
溶接指示とは金属を溶接するにあたり、どのように作業すればよいかを指示するものです。
溶接指示は図面上に記号で表され、溶接の種類・開先形状・深さ・角度・ルート間隔など詳細な部分がわかるようになっています。
当社では、質の高い仕上がりの溶接を行っております。
金属加工が必要な際には、ぜひ当社までご相談ください。

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