コラム

溶接ビードとは

溶接とは、2つの部材に熱や圧力などを加えて接合方法です。
溶接のやり方にはさまざまな種類があり、使う素材や形状などにより適切なものを選択します。
溶接ビードは主にアーク溶接をした際に、溶接部分に見られる形状の一つです。
そこで今回は、溶接ビードについて詳しく解説しましょう。
▼溶接ビードとは
溶接ビードとは溶接によって金属が盛り上がった部分や、金属が母材と溶け合い元の素材から変化した部分のことです。
溶接によって生じた副産物なので、必要性はないことが多いでしょう。
それどころか用途によっては邪魔になることがあり、その場合は除去しなければなりません。
▼溶接ビードができる理由
溶接ビードができる原因は、アーク溶接に使う溶接棒にあります。
アーク溶接は、溶接棒を溶かして接合する仕組みとなっています。
溶けた溶接棒の分だけ質量が増加するため、接合した部分が盛り上がるのです。
▼溶接ビードの除去方法
溶接ビードを除去するには、下記の方法があります。
・圧延…外見の仕上がりが良い、コストが高い
・ビードを潰す…加工が簡単でスピードが早い、仕上がり完成が荒い
・切削…仕上がりが綺麗/コストが安価、削りカスが出やすい
それぞれコストや仕上がりに違いがありますので、用途などを踏まえて適切な方法を選択しましょう。
▼まとめ
溶接ビードは、主にアーク溶接時に見られる金属が盛り上がった部分を指します。
溶接ビードは多くの場合必要性がなく、邪魔になる場合は除去する必要があります。
除去の方法は主に3つあるので、用途に合わせて適切な方法を選びましょう。
溶接をプロに依頼する際は、溶接方法とあわせて溶接ビードについても相談するのがおすすめです。

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