コラム

アルミの溶接不良が起こる原因について

アルミニウムは数ある金属の中でも、特に溶接が難しいと言われています。
同時に溶接不良が起こりやすいため、慎重に作業しなければなりません。
そこで今回は、アルミの溶接不良が起こる原因について解説します。
▼アルミの溶接不良が起こる原因
■酸化被膜
アルミニウムは性質上酸化しやすく、酸化すると酸化被膜が形成されます。
アルミニウムにできる酸化被膜の融点は、アルミニウムの融点よりも高いのが特徴です。
そのため酸化被膜に覆われたまま溶接すると、温度が足りず溶接不良を起こすのです。
■ブローホール
溶接の際に金属内にできる空洞をブローホールといい、溶接箇所の強度を下げる原因になります。
アルミニウムはとくに金属内に水素が残りやすいため、ブローホールが発生しやすい傾向にあります。
▼アルミの溶接不良を防ぐ方法
■TIG溶接
TIG溶接は金属を酸化させにくいため、酸化しやすいアルミニウムでも安定して溶接することができます。
そのため、アルミ溶接ではTIG溶接が用いられるのが一般的です。
■半自動溶接
半自動溶接はTIG溶接と似た特徴があることから、アルミ溶接でも用いられることがあります。
スパッターが少なく溶接外観が良いため、初心者の方でも比較的作業しやすいでしょう。
▼まとめ
アルミの溶接不良が起こる原因は、酸化被膜とブローホールにあります。
アルミニウムは金属の中でも溶接が難しいため、ポイントを押さえて作業することが大切です。
またTIG溶接や半自動溶接を用いることで、溶接が難しいアルミニウムでも作業しやすくなります。
当社では仕上がりにこだわった金属加工を行っておりますので、溶接に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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